タバコをやめた話

これは健康 Advent Calendar 2016 12/4の記事です。


30歳までヘビースモーカーだった。オフィスの自席が喫煙可という昭和な職場だったので、コードを書きながらチェーンスモーキングしていた。

箱からタバコをくわえる→火をつける→一息→灰皿に置く→コードを書く→箱からタバコをくわえる→火をつける→一息→灰皿に置…こうとして、あれっ?

みたいなことをやってたので、多いときは1日60本とか吸っていた。やめた時点で1箱280円だから、毎日相当散財していたことにもなる。

あるとき風邪をひいて、それでも咳止めを飲みながらだましだまし吸っていたら、まったく声が出なくなった。さすがに「これはあかん」と禁煙を思い立ち、同僚が見ている前で半分ほど残った箱をねじり潰し、「たった今タバコやめました!」と宣言した。

「同僚に宣言した手前失敗するとカッコ悪い」という精神力だけでそのままやめられたのは、われながらすごいと思う。今なら禁煙外来とかあるし、もっとラクにやめられたろうに。

やめてからも数年はタバコの夢を見た。ついに吸ってしまい、しかもそれがものすごくまずくて、後悔と罪悪感でうわあああとなったところで目が覚め、ああ夢でよかった、となる。習慣って恐ろしいですね。

先日入院したとき、隣のベッドが80歳のおじいちゃんで、5年前までヘビースモーカーだったらしい。もうずーっと呼吸がぜいぜい言ってて、声はかすれてて、検査のためにたんを取るのに4日かかったりしているのを見たので、本当にやめてよかったと痛感した。

オリンピックで禁煙化が進むという話もあるし、元に戻るまで15年かかるって話もあるし、やめるなら早い方がいいといいですよ。